★ベースを初めて手にした15歳の頃

ギターとの距離を置いていた15歳(高1)の頃、本当にたまたま僕は「ベース」を手に入れました。

きっかけは、いとこの兄ちゃん。

音楽好きのいとこの兄ちゃんは、バンドでベースを担当していて

「もう使ってないベースがあるからあげるよ」

ということで、突然、僕の手元に舞い降りました。

 

「ベースって何?どんな役割なの?」

実際、僕はそれまでベースの音がどんなものかわからなかったし、 地味っぽいし…。

そんな思いを持ちつつも、

「もしかしたらステージに立てるかも」

という甘い幻想を抱き、私はベースを手に取りました。

ギターがうまく弾けず、半ば挫折感のあった最中、

弦が6本のギターと違って、弦4本だけのベースは

「もしかしたら不器用な俺でもできるかもしれない」

という感情を抱かせてくれました。

僕はいとこの兄ちゃんからもらった教本を見ながら

 ちょっとずつちょっとずつ練習を始めました。

 だんだんと弾けるようになってきている感覚が着実にあり、

 楽器(ベース)を弾く楽しさも感じ始めていました。

 

そんなある日、幼なじみの友達が自宅に遊びに来ました。

自分「俺、ベース持ってんだ」

友達「じゃ、弾いてみろよ」

そんな会話から始まり、

 実はこの日のために練習していた

 ザ・ブルーハーツの『情熱の薔薇』のベースを弾きました。

 僕にとっては初めて人前で弾く、いわば〝初演奏”でした。

 練習以上にうまく弾き終えることができ、

「どうだ!!」といわんばかりに友達に顔を向けると

友達「ベースって…なんだか…」

と首を傾け、そのあとは彼は何も言いませんでした。

 が、彼の表情からその後なんと言おうとしたかは容易に想像ができました。

つまり、僕は彼を感動させることはできなかったのです。

 その後、部屋の中にしばらく微妙な空気が流れました。

 

僕はこの時、直感で思いました。

「やっぱりもう一度ギターが弾けるようチャレンジしよう」

 

もし、この時僕が

「悔しいからベースをもっともっと練習してやる」という気持ちになっていたら、

僕は今頃、ベーシストになっていたのかもしれません。

しかしながら、僕はもともと「ギターの弾き語り」がしたかったのです。

初心を思い出させられた出来事でした。

 

実はその後も楽しかったのでベースを続けて練習していたのですが、

同時にギターもちょっとずつ練習するようになりました。

「いつかギターの弾き語りがしたい」という思いを叶えるために…。

 

 

 

 

 

 

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コメント: 2
  • #1

    ちゃい (土曜日, 02 6月 2012 21:06)

    卒業写真?? 可愛い~~。

  • #2

    仲野谷 仁 (火曜日, 05 6月 2012 06:31)

    ちゃいさん>
    これは高校時代の卒業写真です!!

    卒業写真は今思えば、
    小学校、中学校、高校、大学、
    すべて「ボウズ頭」でした(笑)。